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2/29 正念場迎えたJリート 第1部(4)・新井シービーアールイー・レジデンシャル・マネジメント社長 |
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《正念場迎えたJリート・第1部》(4)
◎NAVを下回る状況はいずれ反動入る ―建築確認の遅れ考慮し既存レジ取得へ
シービーアールイー・レジデンシャル・マネジメント社長 新井 潤氏
−投資口価格がNAVを下回る銘柄が増えた。
新井氏 当社が運用しているニューシティ・レジデンス投資法人も一時は、NAVから見て8割程度まで下がったが、実物不動産は下がっていないので、この傾向は行き過ぎであり、いずれ調整が入る。Jリートはもともと、債券と株の中間的な投資商品であるが、昨年以降は株と同じ動きになった。Jリートは世界のリートの一角として、USリートと同じような動きをせざるを得なくなっている。グローバルマネーはリートを株としてしか見ていないので、日本企業の株の一部としてJリートも売られた。
−実物の住宅市場の動きは。
新井氏 収益を生まない土地や売れ行きの悪い分譲マンションなどは価格が下落している。郊外の賃貸住宅については、デットファイナンスが調達しづらくなっていることと、都心部に向かう傾向のあるライフスタイルとのミスマッチによって、事業性は厳しい。地方も同様である。そうした物件のキャップレートは、まだ50bp程度の上昇にとどまっているが、この3月以降は郊外物件のキャップレートが物件によっては100〜200bp上昇するのではないか。そうなると投資チャンスが出てくる。
−郊外と地方の賃貸住宅価格は今後大幅に下がるのか。
新井氏 安定した収益を稼げる物件は下がっていない。郊外と地方は、安定収益を生める物件のエリアが限定されており、都心部に比べてマーケットの大きさがない。特に地方は供給過剰である。われわれは、エリアごとにピンポイントで投資している。テナントが埋まるまでの時間が以前より長くなったため、立地が良くて商品性が優れていて、他からテナントが移ってくるような物件に絞り込んで投資していく。
−全般的に、住宅系の銘柄はオフィス系の銘柄と比べてマーケット評価が厳しい。
新井氏 オフィスには賃料の上昇期待があって、住宅の賃料は上がらないと見られているため、住宅系リートは全般的に厳しいようだ。ただ、優良な住宅の賃料は少しずつ上昇しているし、われわれのポートフォリオの平均稼働率は95%台と安定しているため、今後は良くなる。分配金の成長性を示していくしかない。
−改正建築基準法の影響は。
新井氏 今までは新築物件の取得に力を入れてきたが、建築確認の遅れや土地代、建築費の上昇で投資基準に合わなくなってきたため、今後は私募ファンドの出口として、既存物件をポートフォリオで取得していく。近・新・大の物件取得が基本であるが、郊外の物件のキャップレートが上がれば、ある程度郊外にも投資を配分し、より収益力の高い都心物件のキャップレートが上昇するのを待つ。
−海外投資の解禁について。
新井氏 現行の規約で可能なため、いつでも対応できる。スポンサーであるシービー・リチャードエリスが得意なエリアである米国が当面の投資対象であり、サブプライムローン問題でオポチュニティを狙える。
−今後のIR活動で重視することは。
新井氏 個人投資家向けにも積極的に行いたいが、限られているので、売り手である証券会社向けに地道に活動していく。短期的なリターンの享受ではなく、長期間投資してもらえるように活動していく。
−市場拡大のために何が必要か。
新井氏 最低でも10兆〜15兆円の市場規模になるためには、まず業界再編が必要であり、成長マインドのあるマネジメントとスポンサーが不可欠。M&Aも資産規模の小さいリート同士ではなく、中規模同士、あるいは大型同士でもあり得る。
−政策・制度に関する改善要望は。
新井氏 自社株(投資口)買いと利益超過分の配当をできるようにしてほしい。リートによる開発事業も必要だ。海外のリートでは行っており、リートとしての世界標準に合わせてほしい。
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| (提供/日刊不動産経済通信) |
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