| 「市場とは何か」─探求者リバモア |
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リバモアの市場への関心は、自説が正しいかどうかを証明することにあったという。一発勝負に出て大儲けをすることではなく、数字の変化を注意深く読み取り、独自の理論をもって相場予測を立て、実際に身銭を切ってその理論を実践することだ。自分の理論が正しければ大金が転がり込むし、間違っていれば全財産を失うという、株式相場はシンプルで、最もチャレンジングなゲームの場だったのである。「市場とは何か」─この探求こそが彼を投機家としての道に誘った。市場のメカニズムを解明していくことが、長年にわたるリバモアのテーマだったのである。
彼はこうも言っている。「市場は素人には手に追えないものであり、知識や分析をせずに投機を行うのは愚か者である」。彼は10代、20代の若さでこのことを実感し、自らも愚か者と定義して常に市場と数字の分析に時間を費やしてきた。また、失敗からは学ぶものはあるが、成功ほど手に追えないものはないと、ビジネスに関わる自分を厳しく律してきた人物でもあった。
1936年以降、2度目の離婚や家族内の問題をきっかけに、リバモアは次第に市場への情熱を失っていったようである。1940年、伝説の投機家は、ニューヨークのホテルでピストル自殺を図り、63年の生涯を閉じた。
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参考文献/
『世紀の相場師 ジェシー・リバモア』(リチャード・スミッテン著、藤本直訳、角川書店、2001年)
『欲望と幻想の市場−伝説の投機王リバモア』(エドウィン・ルフェーブル著、林康史、東洋経済新聞社、1999年)
ほか
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ジェシー・リバモア Jesse Livermore
(1877-1940) |
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マサチューセッツ州シュルーズベリーの貧しい農夫の子供として生まれ、14歳で証券会社に職を得た。少年時代から株式投資を始め、20歳でニューヨーク証券取引所での投機活動をスタート。その後は巨額の利益を手にしながらも、何度も破産。しかし、その度に投機で全てを取り返してきた。63歳で自殺。 |
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