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【Vol.1】収益性が高い駅ランキング1位・千葉県松戸

東京カンテイが2006年7月に発表した首都圏主要駅の「マンションPER2006」によると、「分譲マンションの収益性が高い駅ランキング1位」は松戸であった。今回は、この松戸駅がある千葉県松戸市を紹介していこう。
※…マンションの分譲価格がその駅勢圏。賃料相場の何年分に相当するかを示す数値
豊かな緑に名士も登場?ファミリーに人気の住宅地
東京都と江戸川をはさんで隣接する松戸市は、人口48万人をこえる千葉県の中堅都市だ。東京メトロ千代田線が乗り入れ、東京へ通勤するビジネスマン家庭にも人気のある街で、高度経済成長期から住宅地として整備が進められてきた。

全国チェーン展開をしているドラッグストア「マツモトキヨシ」の創業者、松本清氏はこの松戸の名士である。同地に最初の薬局を開き、やがて全国チェーンへと育てた。昭和40年代には市長も務め、松戸市「すぐやる課」をつくりユニークな自治体も創造した。平成6年には大相撲の注目力士、琴欧州が所属する佐渡ケ獄部屋も松戸市に引っ越してきている。

この松戸市、最近では「プチ渋谷」と呼ばれる地区を擁する、お隣りの柏市の勢いに押されているかのような印象も与えていた。しかし、東京から20km圏にありながら、緑と水に囲まれた豊かな生活環境は、ファミリー層からの支持が高い。
にぎやかな松戸まつりの様子(松戸駅デッキから撮影)
古代史にも登場する平安時代からの交通の要衝
日本の「音風景100選」にも選ばれている矢切の渡し。次代へ残していきたいほのぼのとした風景だ 松戸が歴史に登場するのは日本の旧石器時代からと非常に早く、縄文時代の
遺跡も市内の平賀や八ヶ崎から発掘されている。平安時代には近隣3国の国府をつなぐターミナル「うまさと」として、すでに交通の要衝であったことも記録されている。

文化財も多く残る松戸市には、鎌倉時代の1277年、現在の平賀の地にアジサイ寺として名高い長谷山本土寺が開かれ、今でも四季折々に多くの観光客で賑わう。2006年7月に国の重要文化財に指定された戸定邸は、徳川慶喜の実弟・昭武(最後の水戸藩主)の別邸として1884年(明治17年)に建てられたものである。

江戸時代には水戸街道の宿場町として栄えた同地。かつての小金宿に旅籠「玉屋」の建物は当時の趣を伝える。また、江戸時代から始まった「矢切の渡し」は今なお健在だ。江戸川を挟んで田んぼを持つ農民のために設けられた「渡し」は、対岸の柴又との間をのんびり行き来している。
アクセスの良さをいかしてベッドタウンへと進化
昭和30年代から各都市で公団住宅が造成されていったが、その先陣を切ったのが松戸市の常盤平団地である。当時は公団が提案した「ダイニングキッチン」という新しいライフスタイルが注目され、常盤平団地も一躍世間の注目を浴びることになった。その後も次々に新しい住宅地が拓かれ、路線も多く走るようになる。昔から交通の要衝として栄えた宿場町は、東京のベッドタウンとして拡大していった。

その一方、「二十世紀梨」の起源ともなった梨園や広大な公園を市内にいくつも持ち、ゆっくりとした時間の流れを絶やさない面も内包している。アクセスの良さと豊かな緑のバランスが、ニューファミリー層やロハスライフを望む層に受け入れられ、郊外型住宅地としての人気を不動にしている。
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