東急リバブル 美しい時代へ−東急グループ
HOME 不動産ビジネスサポート サービスのご案内 グッドジョブ(事例紹介) ソリューション事業本部情報 購入のご相談 売却のご相談
W.U.S World Unchiku Satellite

ニュースな都市(まち)

【Vol.7】魅力度65位から24位へ。「とても魅力的」の答えも倍増した街・輪島

ブランド総合研究所によると、2007年7月に国内1,000の市区町村を対象に魅力度を調査したところ、前年より最も上昇したのは石川県「輪島市」だった。今年は昨年の65位から24位へ急上昇、「とても魅力的」と答えた人も昨年の6.3%から11.8%と倍増した。震災により返ってクローズアップされた輪島とはどんな街なのだろうか。
古来から北前船の寄港地として栄えた港町
新鮮なあわびや、カニが所狭しと並ぶ朝市 輪島市は石川県の北部に位置し、能登半島の北端にある日本海に面した市である。古来から北前船の寄港地として栄え、現在は漁港として、四季に応じた新鮮な海の幸を水揚げしている。また、日本三大朝市の「輪島朝市」や、「輪島塗」の産地としても全国的によく知られている。

だが交通の面で見ると、JRが廃止されるなど、金沢以北のアクセスの悪さがネックになっていた。しかし、2003年7月に「能登空港」が開港。東京と約1時間で結ばれたことで、関西だけでなく関東からの観光客も増加し、毎年そこそこの搭乗率を確保できるようになった。

そんな矢先の2007年3月、輪島は震災に見舞われた。マグニチュード6.9(気象庁暫定値) の「能登半島地震」だ。ライフラインの寸断や交通被害、能登空港の滑走路にも亀裂が入るなど被害は深刻であったが、翌日には復旧するなど、早い対応が話題を呼んだ。

そして、震災後の早い段階で、県は「元気な輪島」キャンペーンを開始し、その復興につとめた。風評被害発生に素早く先手を打ったのだ。ここで意外なことが起きる。輪島市産業部観光課の山下氏は言う。「キャンペーンに呼応するようにメディア取材が昨年の3倍に膨れ上がりました。その理由は『東京からのアクセスの良さ』でした。羽田からわずか1時間。バス25分でもう市内です。大阪からだと車で5時間かかりますから」。

カメラは震災被害が軽微だったことを写し出し、同時に輪島の観光地としての魅力を全国に伝えた。地震情報を流すはずのメディアが観光情報をオンエアしたのだ。「災い転じて福とは、こういうことなんでしょうか」(同氏)。輪島は意図せず、その魅力を全国へ知らしめる事となった。
日本三大朝市のひとつ、「輪島朝市」の魅力
「買うてくだぁー」。輪島朝市は、この声から始まる。1,000年以上の歴史を持つ朝市は、現在でも約250軒の露店が建ち並び、地域住民をはじめ、観光客もたくさん訪れている。朝市の露店の場所は親から子へ、子から孫へと何代も引き継がれ、野菜などは周辺農家のおばちゃん、活きのいい魚貝・海草は漁師町の女衆が売りに出す。輪島の女は「亭主の1人や2人養えない女は甲斐性なし」と自負するほどの働き者だと言われる。朝市で売られるものに「値札」はあまり付いておらず、値段は交渉次第。買い手は普段の暮らしでは経験できない、こうしたやりとりを楽しんでいる。(毎月10日、25日及び正月三が日は休み)
“一生もの”といわれる「輪島塗」の人気の秘密とは?
重要無形文化財として、世界でもその名が知られる「輪島塗」。その特長のひとつである堅牢さは、下地塗に地の粉(けい藻土を焼成粉末にしたもの)を漆に混ぜて木地に2回、3回と塗り重ね、下地を固めていく技術や、お椀の上縁や糸底など損傷しやすい個所へ漆で麻布をはり、さらに下地塗の際、破損しやすい上縁などに生漆を塗る「地縁引き」をすることにあるという。

また、塗物が破損しても、「なおしもの」といわれる修理を施せば、再び使用することができる。このことから「輪島塗」は“一生使えるもの”と言われている。こうした伝統工法を守って生まれる
伝統の美と技が受け継がれる「輪島塗」は当地を代表する工芸品
高級品や芸術品だけでなく、最近では若い世代の職人が中心となって、現代感覚を取り入れた作品や生活用漆器も手掛けているそうだ。

震災という辛い出来事がかえって輪島のよさを再確認させる結果となったが、これは輪島の人々が輪島の美点と伝統を誇りをもって守ってきたからに他ならないと思われる。次の1,000年も「輪島朝市」「輪島塗」は地元に愛され、全国の観光客に支持され、受け継がれていくに違いない。
取材協力・写真提供/輪島市産業部観光課
≪ ニュースな都市(まち)一覧へ戻る

ページトップへ

Copyright(C) TOKYU LIVABLE,INC. All Rights Reserved. 東急リバブル