東急リバブル 美しい時代へ−東急グループ
HOME 不動産ビジネスサポート サービスのご案内 グッドジョブ(事例紹介) ソリューション事業本部情報 購入のご相談 売却のご相談
W.U.S World Unchiku Satellite

Topics

【Vol.11】新たなフェーズに突入した住宅のセキュリティ事情を追う〜最新セキュリティ事情

あらゆる業界で高まる防犯意識。ネットワークやインターネットでのサイバーセキュリティはもちろんのこと、住宅業界でもセキュリティシステムの進化が著しい。様々な新技術は今、黎明期を脱し、新たなフェーズを迎えようとしている。
セキュリティの基本として普及した各種のシステム
警視庁の発表によると、都内の住宅への侵入窃盗認知件数(平成17年)は19,278件で、前年に比べ24.8%減少した。ピッキングによる侵入窃盗被害の対策として、不正な開錠が困難なディンプルキーや、マグネットキーなどの普及が一役買っていると思われる。

しかし、犯罪は多様化し、今や住宅の購入時におけるセキュリティシステムの充実度は重要な検討材料に値する。特に、複数の入居者が出入するマンションなどの共同住宅では、入居者以外の不審人物のシャットアウトは防犯上最重要課題である。そのため、より安心で正確なセキュリティシステムが追求され続け、目覚しい進化を遂げてきた。

集合住宅における共用エントランスのオートロックシステムは基本中の基本であり、共用エントランスと、エレベーターホールのダブルオートロックで、二重のチェックポイントを設けるのも主流だ。また、侵入者を防ぐにはやはり“人の目”。大規模マンションでは24時間体制の有人管理が導入されていることが多い。

また、警備会社のオンラインセキュリティシステムは、火災や不法侵入などの非常時にはセンサーの感知や、押ボタンによる通報で、コントロールセンターへ直ちに通報。警備員が急行するという体制が整えられている。防犯カメラはエレベーター内などの人の目の届きにくい密室での犯罪を抑止する。防犯カメラの映像は、管理人室やエレベーターホールに表示され、常時モニタリングされるのだ。

各住戸のドアにも防犯センサーを設置し、ワンドア・ツーロックなど、不正解除に時間を要するものが採用される。前述の侵入窃盗認知件数のうち、留守宅を狙ったいわゆる空き巣の割合が63%と高くなっていることもあり、不在時のセキュリティには特に慎重な対策が必要となっている。
受信部にキーをかざすだけでオートロックの解錠が可能になる非接触キー

セキュリティ会社のオンラインシステムの集中管理センター


利便性と確実性が求められるセキュリティの新システム 「ICカード」
現在最も普及している本人認証の方法として、パスワード(暗証番号)式がある。銀行のATMをはじめクレジットカード、デビットカードなど、今までの本人認証の主流だ。普及率が高いので運用コストが小さくて済む反面、パスワードの忘却、盗難などのリスクがある。

次に普及期を迎えているのが、ICカード方式だ。接触式、非接触式、また両方の通信を持ち合わせたデュアルインターフェースなどがある。認証時はカードリーダーなどの外部読み取り機へ挿入したり、かざしたりする簡易な方法だ。パスワード式に比べると、周辺システムの構築などコストの負担は否めないが、磁気カードのスキミングによる被害が拡大したことにより、クレジットカードやキャッシュカードがICカードに移行したり、「Suica®」や「Edy®」などの電子マネーサービスにも採用されるなど、急速に普及拡大しているため、インフラが整えばコストダウンも見込めるであろう。

このICカードでの本人認証は、企業の社員証IDカードとして建物への入館管理をしたり、マンションでは、エントランスのオートロックキーとして、また、共用施設や宅配ボックスの開閉などに採用されている。エレベーター乗り場でカードをかざせば、自動的に自宅階に停止するタイプも登場した。

更に、このICカードの技術は、ドアキーにかわる施錠方法として賃貸マンションを中心に普及しつつある。同様の技術を使用したFelica®搭載の携帯電話「おサイフケータイ®」や「Suica®」がエントランスや住戸のキーとして採用されるサービスも実用化している。


映画の世界が現実に バイオメトリクス認証とは?
指紋認証指紋認証

顔認証(フェイスキー)顔認証(フェイスキー)

手の甲静脈手の甲静脈

そして今、個人認証の新技術として注目を集めているのがバイオメトリクスの分野だ。バイオメトリクス認証とは、人の生体的な特徴で個人を認証する方式である。指紋、顔、静脈、虹彩など、身体的な特徴によるものと、声や署名など行動的特徴によるものがある。

バイオメトリクスの中でも歴史が古いのが指紋認証で、多くの企業が参入しているため導入実績も多く、コストも抑えられる。しかし、共用使用なので衛生面での課題が残されている。

次に顔認証、いわゆるフェイスキーは、目や鼻の形や位置、陰影などを認識する。髪型や化粧を変えても対応できるという。カメラの前で照合するだけなので、衛生的だが照明の影響を受けやすい。

そして、静脈認証は、手のひらや指の血管の模様を利用する。静脈パターンは人によって異なるのはもちろん、本人でも左右の手により異なる。指紋と違い、内部にあるので外から読み取られる危険性が低い。

そして映画の世界さながらの目を利用したバイオメトリクス認証には、虹彩認証と網膜認証の2種類がある。虹彩は黒目の内側で瞳孔より外側のドーナツ状の部分を指す。一方、網膜は、レンズに相当する水晶体の奥にある視神経の集まった部分である。

虹彩は2歳を過ぎると変化しないという。誤認率が非常に低く、カメラを見つめるだけで認証可能なので今後普及が予想される。一方、網膜認証は網膜上の血管パターンによって個人特定を行う。赤外線を利用した認証はコストが高いので、虹彩に比べるとまだ普及していない。

その他、声や、サインなどの行動的特徴を利用するものもあるが、どの認証方式にも長所、短所は存在する。それぞれの認証システムの短所を補いながら、どのように運用するかが課題となるだろう。しかし、着実に普及拡大していくシステムであることは間違いなさそうだ。

このように、様々な新技術は、今、着実に実用化が進み、普及期を迎えている。これらのシステムは今後、どのような形で広がっていくのだろうか。安全で、確実性が高く、かつ利便性も兼ね備えたシステムが生き残り、それぞれの特性を活かせる場面で活用されていくことだろう。
※「Felica」はソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
※「Felica」はソニー株式会社の登録商標です。
※「おサイフケータイ」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
※「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
※「Edy」は、ビットワレット株式会社が管理するプリペイド型電子マネーサービスのブランドです。

情報出展/バイオメトリクス認証の現状と今後の展望
株式会社大和総研 新規産業レポート
≪ Topics一覧へ戻る

ページトップへ

Copyright(C) TOKYU LIVABLE,INC. All Rights Reserved. 東急リバブル